さて、何日か聴いてみたところでのクラムボンの新譜「てん、」に触れてみる。
最初に断っておくけど、聴き始めてから数日たった時点での意見であるので将来的には全然違うことを言ってる可能性も高い。
「てん、」/クラムボン
全体として、一応3,4日聴けてるからいいアルバムなんだろうなぁと思う。
今回は「アルバム全体として方向性を変える」というよりは今までやってきたことをいろいろやってる感じ。
もっと詳しく言えば3枚目の「ドラマチック」を土台に「id」と「imagination」のアイデアを付け足した感じだ。
そのため斬新な実験的要素が少ないから、聴きやすい曲が多いって言えると思う。
クラムボンの実験的な側面が好きな人にはあんましおもしろくないのかも…逆に、今までクラムボンを聴いてない人とかが聴いてみるといけるかもしれない。
あと、今回原田郁子嬢が歌い方を微妙に変えたような気がする(気のせい?)。
まぁ、それでも「いかにもクラムボンなアルバム」になっているので、POPな歌が好きな人には一聴の価値はあると思う。
僕的にはアリなんで。
曲として一番聴いてるのは、Track1の「バイタルサイン(ステレオ)」。(ここで試聴できる)
ジャンルとしては(あくまでもクラムボン的な)ロックなんだけど、アルバムの中で歌メロが単純に一番いいから一番聴いてる。
「ドラマチック」に入ってた「恋わずらい」の延長線上にあるような曲で、イントロのベースのハーモニクスのアルペジオ(だと思う)のフレーズが思わずにやける。最近僕が気に入ってるベース2本入りな感じで。
(ステレオ版の方だけど)左のスピーカーから強く聴こえるピアノの音が妙に馴染んでない気がするけど、歌がいいので許す。
ドラマチック/クラムボン
で、まぁ他の曲は他の誰かのレビューを読んでもらうとして、触れておきたいこととしてはミックス、特にモノミックスがちょっと気になった。
一応、わざわざモノとステレオの2枚組になっているので、モノとステレオの2mixも「てん、」のウリのひとつのはずだと思う。
しかし、ミト氏には悪いかもしれないが、モノミックスはかなり酷い出来。
全体的に各楽器が分離というより遊離してしまっていて、一体感なく聴こえる。
なにを意図して、モノミックスが行われたのかはよくしらないけど、臨場感とかを狙っているなら、録音手法そのものを変える必要があったんじゃないかな?と思った。
結果として、ただただチープな音になってるだけです…
個人的にはミックス違いの2枚組にするなら、1枚目にステレオミックス版で、2枚目はもっと本気のDUB mixを聴いてみたかったなというのが正直な意見かな。てかステレオ版だけの1枚組でよかったよ、別に。
あ、それと今作は妙にピアノの音が軽い気がするだけど、僕だけ?
[追記]
後日ステレオミックス盤を聴きこんでから聴いたモノミックス盤はまた違った趣でした。それについてはトラックバックのエントリで書いてます。
[2007-10-03 追記]
このエントリはかつて
Blosxom 用に書いたものをスクリプトで自動変換したものです。真面目に確認していないので,デザインの崩れやリンク切れが残っています場合にはご容赦ください。