ちょっと遅れましたが、UCLファイナルの感想。
とりあえず今年は、アツ過ぎ!!
ホントは前半みてたら、「もう寝るか…」って思ったけど、見ててよかった。
とりあえず時系列でうだうだ書いていってみる。
[試合前: 〜ありえないスターティングメンバー〜]
リヴァプールのスタメンにビビる。
何故突然「ハリー?(キューウェル)」
それも守り主体で来るはずのリヴァプールが守備専門MFのビシュチャン(もしくはハマン)を切り、システムをねじ曲げてまでキューウェルを使ってきたのには驚いた。
往々としてUCLでは、こういう奇手は失敗に終わるし。
始まる前から「うわぁ、これミラン勝ちでしょ。」と友達と呑みつつ、試合も見ずしてミラン勝利宣言してました。
[キックオフ〜1分: 〜マルディーニついにバロンドール?〜]
キックオフしてすぐに、ミランのいい攻め。カカーが倒されてPA右横でFKゲット。
これをピルロが蹴り、マルディーニがダイレクトボレー!!ミランあっさり先制。
(ここまで52秒経過…)
いやぁ、これはお寒い展開。(僕は別にどっちのファンでもないので)
だって、よりによってマルディーニっすよ、こんな人が開始52秒で点取ったらもうミランの勝ちでしょ。
というか僕ら「マルディーニのバロンドール決定」とまで言いましたよ、このときには。
とにかく、ミランあっけなく先制。
[1分〜38分: 〜ありえないスタメンの人退く〜]
これでリヴァポーはテンパっちゃうかな?とか思ったけど、意外と普通。まぁまだ1分だしってとこか。適度にどっちも攻める。
しかし、23分に何故か間違いで先発出場してたキューウェルが負傷退場。シュミチェルIN。
後々(キューウェルには悪いが)この怪我が功を奏すことになる…
[39分〜前半終了 〜ミランのトリデンテ大暴れ〜]
ミランがリヴァプールのパス回しを高い位置でカットすぐに、司令塔ピルロを経由し、カカへ。
カカーがドリブル後、シェバへ展開、ドリブルでゴール一直線。
これ対し、リバプールDFみんなでチェック(w
シェバがそのまま打つかな?と思ったけど、逆サイドのクレスポにグランダークロス。
クレスポが流し込んで追加点。
で、これに追い討ちかけるように、その5分後の44分。
カカーの神業スルー。
やっぱし、僕はカカーの方がロナウジーニョより好きだ。
(ガウショも凄いとは思うけど、カカーの方がサッカー上手い。テクはロニーの方が鬼だが。別にバルサだからロナウジーニョが嫌いなわけではない。まぁちょっとはあるけど。)
キャラガーが足を伸ばすも、神のスルーパスにはギリギリ届かず、一瞬でクレスポがデュデクと1vs1に。
これをクレスポがチップループシュート。
デュデク何も出来ず。ミラン3点目…
僕はどっちのファンでもないので拮抗した試合を期待していたもので、正直3-0でミランリードは最低の展開。ハーフタイムに寝ようかと思いました、本気で。
まぁ実際には、寝ないでホントによかったんすが…
[後半開始〜54分: 〜リヴァプールシステム変更〜]
後半開始、フィナンに代えてハマン投入。
これでリヴァプールはシステムを3-1-4-2の攻撃的システムに変更。(4-4-2のフォアリベロシステムって言う方が的確かも?)
なんにせよ、守備に追われていたジェラードを攻撃参加させるシステムに変更してきた。
[54分〜60分: 〜リヴァプール確変〜]
54分、リーセが主戦場の左サイドからクロス。1度はブロックされるも2度目はPAへ。
これをスタムがぼぉ〜と見送る、ジェラードが傍にいるのに(笑
で、ジェラードがヘッドであわせて、リヴァプールが1点返す。
その後すぐの56分、スミチェルが鬼のミドル(多分まぐれだと思います…)!!
ともかくこれで3−2。
キューウェルが怪我したのがここで功を奏す。
これだけじゃ終わらない。さらにすぐ後ジェラードがドリブルでPA進入、ゴール一直線。
これをガットゥーゾがたまらず倒す。で、PK。
キッカーはシャビ・アロンソ。
ヂダがストップするも、こぼれ玉をシャビアロンソが叩き込んでなんとリヴァプール追いつく。
この間、6分。
ミランファンにはまさに魔の6分だったはずだ。
[60分〜後半終了: 〜あっさり元通り〜]
激変の50分台終了後は、また元通りの静かな展開に戻る。
ちょっとデゥデクがポロリで、シェフチェンコがシュートを放つも、トラオレがゴール寸前でクリア。
などなどリヴァプールがちょいちょいピンチを作るもゴールは入らず、そのまま延長戦へ。
なにげに微妙につまらない展開だったので5分くらい記憶なし…(笑
[延長: 〜守るリヴァプール〜]
基本的に両チームの選手とも疲労困憊で動けず、静かな展開。
リヴァプールは攻めることが出来ず、キャラガー、ジェラード中心に守備偏重に。攻めは奇抜ヘアの彼頼み。まぁなにもできてなかったけど。
一方のミランは、後半終了間際に投入されたセルジーニョがキーマン。
延長序盤はジェラードの好守に抑えられていたが、さすがのジェラードも120分は動けない。
徐々にセルジーニョが目立ちだす。
延長28分、そのセルジーニョがクロスで超決定機を演出するが、シェバの連続シュートをデゥデクが神セーブ。
これは「PKになったらミランきついかな?」と思った。
そして、このまま延長も終了し、スコア3-3のままPK戦に突入した。
[PK戦]
ミランの1番手はセルジーニョ。
これに対してデュデクが信じられない動きを!!
跳ねつつ、両腕を伸ばして上下しながら、左右にステップ。
これにビビッたのかセルジーニョがはずした。
というかデュデクの動き面白くて卑怯。
これに対して、セルジーニョの失敗もあってリヴァプールはハマンが冷静に決める。
はずせないミランは、チームのPKキッカーピルロが2番手。
画面には奇抜なムーブのデュデクと泣きそうなピルロ。
「うわぁこれはずすわ。」と思ったら案の定デュデクがセーブ。ミラン2連続失敗。
正直デュデクは相当前に出てて反則ぽかったが、まぁPK戦でそんな細かいことあんまし気にしない。
リヴァプールはシセがあっさり決め2−0に。世界屈指のPKキーパー”ヂダ”でも止めれない。
ミランも次のトマソンはきっちり決めた。というかこのときデュデクがしてたウェーブ的な動きは正直反応を鈍らせてただけ(笑
普通にサイドに蹴れば決まるよ。
これに気づかないほどにUCLファイナルのプレッシャーは凄いんだろうか?
リヴァプールの3番手リーセは弱気にゆるや〜かなキック。あっさりヂダに止められる。
カカー、シュミチェルの両4番手はきっちり決め、4人目まで終わって3-2でリヴァプールリード。
ミランの5人目はシェバ。
ミランはこれをはずせば終わりだが、シェバといえば2年前のファイナルでもPKをきっちり決めてる。
さすがに今回も決めるだろうなと思ってた。
でも
…
…
すげぇ弱気にど真ん中にゆるやかなキック。
当然デュデクに止められる。これでリヴァプールのビッグイヤーが決まった。
この試合はホントに凄いドラマチックなゲーム展開で見ててよかったと思いました。
UCLファイナルとしては、カンプノウの悲劇、2001-2002シーズンのレアル・マドリーVSレヴァークーゼンと並び、やっぱUCLは最高だと思えるゲームでした。
(2001-2002の決勝はジダンのトルネードボレーあり、レヴァークーゼンの捨て身の猛攻をカシージャスが神セーブ連発と、個人的には忘れられない。)
いやぁ見ててよかった。
で、素人ながらにこのような結果になった要因を色々書いておきます。
一番の要因はなんにしてもこれ。
ベニテスが奇妙なスタメン、システムで試合をスタートさせたこと。
完全に結果論だけど、いろいろこれが偶発的事態をいろいろ引き起こし、上手く噛み合い功を奏した。
この奇妙な先発があったからこそ、下記の3つの(偶発的な)要因が発生したと思う。
ミランが早々に3点リードした。
馴れないシステムのリヴァプールはミランに圧倒され結果0-3スコアで後半を迎えることになった。が、これが早い時間からリヴァプールが捨て身でアタックする勇気を与えた。
キューウェルの先発
何故か先発だったキューウェルは負傷退場し、2点目を入れたシュミチェルが結果的に早い時間にピッチに出ることになった。多分負傷してなかったらベニテスはキューウェルを60分まで引っ張っていたはずでリヴァプールの2点目はなかっただろう。
後半開始時にハマンの投入、システム変更
これはベニテスの采配の妙だった。これで攻撃的なシステムになり、かつジェラードを攻撃参加させることができるようになった。リヴァプールの奇跡的追い上げはジェラードの攻撃参加なくしてはありえなかった。
まぁなんにしても凄い偶発的要素を味方につけたことが大きいとは思うけど、その事態にきっちりベニテスがいい采配を振るったのが効いたと思う。
そもそも去年までのウリエの最低なスタイルのサッカーを破棄して、今シーズンのような戦えるチームに作り上げたベニテスは凄い。
個人的にはベニテスの作ったチームなら去年のヴァレンシアの方が魅力的だったけど、なんにせよビッグイヤーですからね。
来年はプレミアでも戦えるチーム作って欲しいすね。
なんか噂では来年UCLにリヴァプールが前年度チャンピオンなのにもかかわらず出場できないのでわ?という見方がありますが、チャンピオンズリーグなんだから欧州チャンピオン出せよ。
てか、モーロのいるリヴァプールは絶対来年UCLで見たい。
UEFAが融通利かせてくれることを祈りますよ。
[2007-10-03 追記]
このエントリはかつて
Blosxom 用に書いたものをスクリプトで自動変換したものです。真面目に確認していないので,デザインの崩れやリンク切れが残っています場合にはご容赦ください。